お互いに支え合う 社員の「やりたい」を育てたい
食で地域と地域を繋ぎ、食を通じて元気と幸せを届けるmaruwa mart株式会社。
アットホームな職場で働く従業員の皆さんに、育児と仕事の両立や働きがいについて、ママレポーターとジョブカフェかまいしスタッフが伺いました。
▲左から:山口 俊貴さん(事業統括) / 橋本 亜寿香さん(製造リーダー:お弁当の開発・製造を担当 / 2021年入社) / 平野 千明さん(パート従業員:配送やチラシ配布を担当 / 2015年入社) / 南 裕実さん(パート従業員:配送を担当 / 2022年5月入社) ※取材日:2022年6月30日
入社のきっかけ
この会社を選んだ理由を教えてください。
入社する前は、働きながら趣味で料理教室を開いていました。コロナ禍になって料理教室を開催できなくなり、週末の楽しみがなくなったことで、「今の自分はこれで良いのかな……」と考えるようになりました。
仕事を通じて好きなことをしたいなと、「食」にかかわる仕事を探していた時に、マルワマートの募集を見つけて応募を即決しました。
私は、結婚を機に転職し、2015年に入社しました。
私は2022年5月から働いています。ちょうど子どもたちが小学校とこども園に入って、自分の時間ができて働こうと考えていたときに、こちらの求人をみつけました。
私も夫も実家が釜石にはないため、子どもになにかあったとき、預け先がありません。求人票に「お子さんの突然の発熱にも対応できます」と書かれていたことも、この会社を選んだ理由です。
育児との両立 – みんなで支え合う風土を生む –
子育てとの両立のしやすさについて教えてください。
だれかが休んだときは、まわりのみんなでフォローしています。
私自身も子どもがいるので、子どもの体調が優れなかったり、学校行事があるときには抜けますが、まわりの皆さんが協力してくれます。大企業ではないからこそ融通が効くのだと思いますが、なにかあったときには子どもを会社に連れてきて働いています。
僕の隣で遊んでもらっています(笑)
私のデスクでYouTubeを見せたり、お絵かきさせたりしています(笑)
だれかが休んでも業務を回せる体制をみんなで作ってきました。休むときはもちろん気は遣うんですけれど、みんなわかってくれているので、「ごめん!休む」って。
私は、この職場に来てから2回産休をいただいています。配送を配送部門だけでやるのではなく、キッチン(製造)のほうからも応援してもらって、みんなで協力できる体制を作っているので回せています。
パートで働く人は、産休を取るとなかなか元の職場に復帰できないことが多いと思いますが、同じ職場に復帰して働き続けることができるというのは良い環境だなと思います。
職場の雰囲気 – なんでも言い合える、会社を良くしていく仲間 –
普段の職場の雰囲気はどうですか?
「なにかあったときは遠慮しないで言ってね。その分残ってやれるから」ということは常に伝えています。言いやすい環境、一番大切なのはそこですね。
まだ入社して間もないので、いろいろ教えていただきながら仕事をしています。困ったらすぐに相談できるのは、すごく良いなって思います。
「なにかあったら子どもを会社に連れてきてねって」。みんな、仲が良いし、年齢も近いので、言いたいことも言い合えるし、良いと思いますね。山口くんは上司なんですけどケンカもしますし(笑)。
僕は正直、上司とは思われたくないんです。自分も皆さんのことを部下とは思っていない。企業を一緒に良くしていく仲間だと思っています。
私は、仕事のときは上司だと思って接しています。それ以外のときは人生の先輩だと(笑)。上司としても人としても良い仲間です。出会えて良かったですし、尊敬しています。
働きがい – お客様からの声が励みに –
会社での働きがいについて教えてください。
「手作りの美味しいお弁当を届けたい」という想いで日々メニューを考えたり調理したりしています。宅配弁当を利用している方は、20~50代の独身男性や単身赴任の方が多いので、家庭の味を再現できるよう、なおかつ男性がガッツリ食べたくなるような献立にしています。
メニュー開発には、男性陣の意見を採り入れたり、企業様にアンケートを取ったりして工夫しています。また、パートさんたちからのアドバイスはとても参考になります。味付けや盛付に、主婦だからこその視点があって、いろいろ教えていただいています。
私は、お客様に直接手渡しで、新しいメニューを載せたチラシをお配りしていますが、配った次の日に注文が来ると「ああ配ってよかったな、また配ろう」と思えます。
お客様からお礼のお手紙をいただくこともあります。地元の後輩が女子ラグビーの日本代表に在籍している縁で、2021年に2週間くらいチームのお弁当をお作りし、お礼の手紙をいただきました。自分が作ったものを美味しいと言っていただけるとうれしいです。
元々、料理教室をやっていたので、美味しいものを食べたときの生徒さんたちの笑顔を見るのもうれしかったのですが、ここに入社したことで、釜石の皆さんに美味しいと言ってもらえるお弁当を届けられるようになったことがとても幸せです。忙しいですが、すごく楽しいですね。
チラシを配るとき、配達したときに、お客様とお話して直接声を聴くことができるのですが、それもこの仕事をやってよかったなと思えることのひとつです。そういうところにやりがいを感じますね。
私はお弁当を作るだけですが、こうやって一生懸命営業をしてくれる仲間がいるからこそ、作ったお弁当をお客様に届けることができるので、ありがたいなって思います。
企業担当者インタビュー – 働きやすさへの取り組み –
女性が多い職場で、働きやすさを考慮した会社としての取り組みなどはありますか?
現在、宅配事業の業務には、製造、配達、受付という3部門があるのですが、部門を越えた協力体制を築いています。その結果、お互いに支え合う風土も生まれ、個々人が考えながら行動するという文化が少しずつ醸成されていると感じています。だれかが休んだ場合、だれかに支えてもらったからこそ、その人のためにがんばろうという意識が芽生えてきていると思います。
従業員の長期的なキャリア形成やスキルアップのために会社として取り組んでいることはありますか?
1年前に製造リーダーの橋本が入社してきた際、橋本自身が、「食を通じてたくさんの人を笑顔にしたい」という想いで入社してきたので、それを実現させるため力になれればと思っています。従業員の皆さんの「仕事を通じて実現したいこと」や「想い」に対して、背中を押せる環境を整えることは非常に重要だと考えています。
その人の特性を考慮しながら、どのような働き方が最適なのかということを常に考えています。
インタビューを終えて – ママレポーターより –
小さな子供がいるけれど「仕事でのやりがいや責任あるポジションだって欲しい」と考えているママは少なくないのではないでしょうか。
今回お話を伺ったママさんたちは「子供が小さくて、突然休む事もある!」というそれぞれの事情がありつつも、自分の役割にやりがいを持って働いているという想いをお話してくれました。マルワマートを取材して、子育て世代に理解があり、安心感がある職場の中で、自分の役割への責任感がしっかり根づいているという印象を持ちました。
「普段から全体の業務が円滑に進むように考えて働いている」「だれかが休んでも支障の出ない体制作りができている」と働きやすい環境づくりにも積極的なので、パートや正社員に関係なく、働きやすさと働きがいのバランスがよい職場だと感じました。
ママレポーター:佐々木 江利(2人の子育て中ママ)
▼好きなこと
景色の良い場所で、お弁当を食べること
▼仕事&子育て失敗談
朝、車で仕事に行く途中に、子供が乗っていないのに保育園に行ってしまった(旦那が送迎担当だったのに)
▼インタビューへの意気込み
比較的、穏やかな人間関係の中でしか働いてきませんでした。ギスギスした感じは苦手なので、職場の雰囲気づくりや円滑なコミュニケーションのための工夫などをお聞きして、伝えていきたいです。
企業情報
会社名 | maruwa mart株式会社 |
代表取締役 | 小澤 伸之助 |
所在地 | 岩手県釜石市大町1-10-6 |
従業員数 | 14名(女性12名) |
ビジョン | 和:和を重んじるチーム 輪:地域商圏の輪を繋ぎ、拡げる 環:あらゆる環境変化に対応 |
事業内容 | ○ 釜石での弁当の宅配事業 オフィスや会合の席へのお弁当を中心に釜石市民の皆様にお弁当を届けています。 「ジオ弁当」など市外からの来訪者向けのお弁当の開発や製造も行っています。 ○ 盛岡での“シェフズ弁当”の展開 盛岡駅ビル内に“シェフズ弁当”の店舗を構え、盛岡市内の飲食店約10店舗と提携してオリジナルのお弁当を販売しています。主な利用者層は、盛岡駅の利用客や提携飲食店のファンの方々です。 |