前編では子育て中の社員の方々からお仕事のやりがいや子育てとの両立について伺いました。後編では代表取締役社長の島村さんに、働きやすさに向けた取り組みや採用ついてインタビューをしていきます。

▲左から、久保永梨さん(総務担当)、島村社長、住久英里さん(販売部門)
企業担当者インタビュー
働きやすさへの取り組み

働きやすさや子育てのしやすさに向けた取り組みはありますか?

現在、会社の人数は、パートなども含めると男性が20名、女性が41名です。女性が多い職場ということもあり、労働時間を個別相談できるようにしたり、有給なども言いやすい雰囲気作りに努めています。産休や育休取得のサポートなども含め、復帰しやすい環境を作っていくというのが大事だと思っています。制度はもちろんありますが、なんでも言いやすい、話しやすい環境づくりに尽力しています。

やはり子育てや介護など働き方に制約を抱えている社員の方が多いでしょうか?

多いです。特に高齢化の時代なので、介護に直面している方がとても多いです。
先日も従業員から、「家族の介護で会社に迷惑をかけるから退職したい」という相談がありました。けれど話を聞く中で「これから理解してくれる会社を探すのも大変だろうし、ここだと休みなど調整できるしお互いに良く理解しているからこそ自由も利かせやすいと思うから続けてほしい」とお伝えし、今も働いてもらっています。長く働いてくれる人は会社としても貴重な人材なので、状況や事情に応じながら働いてもらうというのが大事だと考えています。

長く働き続けられる素晴らしい環境ですね。定年は何歳でしょうか?

65歳です。ただ定年以降も、働きたいという希望があれば受け入れて、仕事に慣れている方には、「事情が許す限りは働いてもらいたい」と伝えています。定年時期が近づくと、個別に一人ずつ面談をしていて、「言いたいことがあったらなんでも言ってほしい」と常々伝えていますね。
社員が「何でも言いやすい」と思える環境づくりを

製造ラインに入っている方など、急な休みの場合は会社としてどう対応しているのでしょうか?

急な休みについては、レーンの人数を調整したり、他の人でカバーしています。どうしようもないときは、製造数を抑えたり調整しながらやっています。自分がまだ若かった時代は、土日も関係なく働いていましたが、今は時代が違うと思っています。子育て中の社員の話が耳に入ってくるので、状況や時代に合わせて会社の体制も変化させていっています。

子どもの熱などで休みを取ることがありますが、実際に周りの社員の方に言いやすい雰囲気があり、とても助かっています。

家族優先、子育て優先という思いを大切にしていますが、それが実現できているのは、創業当時から何かあったら何でも言うという空気があり、その良さが今でも残っているからだと思います。創業当時から在籍する社員が、今でも働いてくれていて言いやすい雰囲気作りに共感してくれているからこそ、様々な社員が長く働いてくれています。

販売部門は2人体制ですが、シフトの調整が難しい時は、店舗2階の経理部の方達に応援をお願いしたり、皆に助けていただいています。

実際に去年1年間の従業員の平均有給取得実績は16. 5日でした。コロナウイルスやインフルエンザの流行の影響なども多少あったかと思いますが、一般的な企業の平均取得率よりも高く、実績としても休みが取りやすい環境となっています。今は、急な休みでも影響が出ない体制や人員配置を整えています。こうした仕組みづくりは、「社長がいなくても臨機応変に対応できるように」ということが浸透しているので、社員が自分達で考えて動けるような雰囲気でもあります。

大企業では社長と社員が直接会話することはまず無いので、社員との距離の近さや話しやすい環境づくりなど、中村家さんの規模だからこそできる良さですね。

採用活動について

現在の採用活動の状況を教えてください。

人材が不足した時に、その都度ハローワークで募集をしています。募集時には、会社の良さを伝えているつもりでも、求職者の方になかなか伝わらないことが多いです。水産加工といっても、弊社は魚を捌くことや内臓処理などの業務はないので、比較的清潔でやりやすい仕事というのがアピールの一つですが、なかなかそこが伝わりづらい点でもあるのが課題です。

工場見学は可能ですか?

はい、可能です。希望される場合は、事前にご連絡いただければと思います。
地元の味を地物のお客様へ

今後の展望についてお聞かせください。

これからの展望としては、もっと地のものを使った本店限定商品を扱っていきたいと思っています。昨年試しに本店限定商品で「地元の味を地元のお客様に」という企画を行って好評だったので、今後もやっていきたいと思っています。地元の人こそ、地元の料理の味付けを好んでくださるので、社員と一緒にそういったところを広げていきたいと思っています。




インタビューを終えて – ママレポーターより –
ママレポーター:
子育てや介護など家庭の事情で休むことは、誰にでもあり得ることですが、急な休みに対応できるように、社内で助け合いそれが難しければ、製造数を抑えるなど仕事と家庭の両立を支えてくれる会社の仕組みは、とてもありがたいですね。
長く働いてくれる方を大切にしていて、社員を「家族だと思っている」とお話しされていたのが印象的でした。社長や社員のみなさんの雰囲気からも、あたたかさがひしひしと伝わってきました。久保さん、住久さんが長く勤められているのは、この“あったかさ“があるからなんだろうな!と感じました。
私は、ママレポーターとしての活動は今回が初めてでしたが、子育てや介護をしていても働きやすい体制を整えてくれている会社があるのは「都会だけのことなのでは?」と思っていました。釜石にも中村家さんのように働きやすい会社があることを知って嬉しく思います!
見学も可能だそうで、事前に職場の雰囲気を感じられるのも良いですね!

ママレポーター紹介

ママレポーター 三木 綾菜さん
■名前
三木 綾菜(みきあやな
■好きなこと
ミシンとピザ作りとキャンプ
■仕事&子育て失敗談
朝、考え事をしていたら保育園を通りすぎてしまった……。
帰りも、考え事をしていて通り過ぎてしまった……。
大変危ないので、気をつけます…。
■インタビューへの意気込み
職場の雰囲気は実際に働くまで分からないことが多いので、自分が働くつもりになって色々とお話しを聞いてみたいです。
企業情報
法人名 | 有限会社 中村家 |
代表者 | 代表取締役社長 島村 隆 |
所在地 | 岩手県釜石市鈴子町5番7号 |
従業員数 | 61名(男子20名、女子41名) |
基本理念 | 食の創造と食文化への貢献 |
業務内容 | 水産加工・食品製造・販売 |