子育て×お仕事応援企画

Vol.12 株式会社井戸商店 多様な働き方インタビュー

イカを専門に水産加工冷凍食品を製造し、全国にお届けしている株式会社井戸商店。日本語の勉強をがんばりながら特定技能として働いている女性のスタッフに、釜石で働く楽しさなどを伺いました。

▲左からトゥエトさん、大橋 祐子常務

社員へのインタビュー

井戸商店に入社して

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レポーター

井戸商店さんで働き始めてどのくらい経ちますか?

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トゥエトさん

2015年から実習生として働き始めて、3年後にベトナムに1度帰りました。また、ここで働きたいと思って、2022年に釜石に戻ってきました

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大橋常務

Facebookで繋がっていて、帰国後もメッセンジャーでずっと連絡を取り合っていました。そんな中、彼女から「もう1回行っても良いですか?」と連絡をいただいて「戻っておいで」とお伝えしました。昔は電話だけでしたが、今はリアルタイムで連絡が取り合えるので、彼女たちも接点を持ちやすいのかなと思います

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トゥエトさん

ベトナムの家族とも、ビデオ通話をしながらご飯を作ったり、そのまま一緒にご飯を食べたりしています

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大橋常務

離れてはいても、そうやって自国の家族と話せているので、直接会えないというのはあるけれど、寂しさの質がSNSの存在でガラッと変わったように思います

仕事内容

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レポーター

どんなお仕事をされていますか

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トゥエトさん

イカの加工をしています。様々な種類のイカを細かく切る作業などをしています

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大橋常務

トゥエトさんは特定技能ですが、他は外国人技能実習生としてミャンマーから5名来ています。全員女性です。トゥエトさんは、ミャンマーから来てる子たちから「姉さん」と呼ばれてますね(笑)

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レポーター

慕われているんですね。お話しをする時は、日本語ですか

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トゥエトさん

はい、共通語が日本語になるので日本語でお話しをしています。日本に来た時は、言葉を覚えるのは大変でした。日本語は、平仮名、カタカナ、漢字がありますし、一番漢字に困りました。今は、簡単な漢字は読むことができるようになりました。はじめて日本に来た時は、わからないことばかりでしたが、井戸商店のみなさんが優しく教えてくれたので、時間をかけて覚えることができました

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大橋常務

彼女たちは、母国で半年間日本語学校に通います。入国後「日本語能力試験」という認定試験があって、トゥエトさんは、N3(日常的な場面で使われる日本語をある程度理解できるレベル)を取得しています

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トゥエトさん

日本に住んでいるので、日本語ができないと困るのでがんばっています

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レポーター

働きながら勉強していて、とてもすごいですね。

休日の過ごし方や釜石に住んでみて

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レポーター

お休みの日の過ごし方を教えてください。

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トゥエトさん

実習生の子たちと、たまにイオンで買い物したり、一緒にご飯を食べたりします。寮に広い畑があって、畑の手入れをやっています。今年は、トマトとナスを一緒に育てていたんですが、シカにトマトを全部食べられてしまいナスだけは残りました。(笑)

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レポーター

釜石で暮らしてみてどんな感じですか?

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トゥエトさん

釜石は、すごく静かで空気がキレイだと思います。優しい方も多くて、近所の方と話したりしますし、暮らしやすいなぁと思います。

 

働きやすさへの取り組み

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レポーター

実習生の方を受け入れるにあたって取り組んでいることはありますか

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大橋常務

仕事の面だけではなく、生活の面でも気持ちよく生活してほしいなと思います。基本的に、8時間立ちっぱなしの仕事なので、生活スペースはくつろげるスペースにできるように、震災後に建て替えた新工場を設計しました。他には、言葉が通じないと製品の品質や製品に影響も出てきてしまうので、勉強会を設けたりなど、誤解が生じないように工夫しています。せっかく岩手にきてくれているので、岩手の良いところをたくさん見てほしくてプチ旅行なども企画しています。

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トゥエトさん

周りのみんなもいろんなところに連れてってくれたりもします。岩手県内であれば龍泉洞や小岩井農場だったり、岩手県外にも連れていってくれます

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レポーター

技能実習生の方は、よりお給料が良いところや条件が良いところを選ぶ方が多いと聞いたことがありますが、井戸商店さんに長くいたい理由を教えていただけますか

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トゥエトさん

私にとって、お金を稼ぐことも大事ですが、釜石に住んで井戸商店で働くことが好きなのでどこにも行きたくないと思っています。安心して働ける環境だと思います

インタビューを終えて – ママレポーターより –

ママレポーター:
今回、ベトナムご出身のトゥエトさんにお話しをお聞きして、日本語がとても上手で驚きました。働きながら日本語能力検定の勉強をされていて、よりレベルの高いN2の試験に挑戦するそうです。工場で働いているトゥエトさんに作業内容などをお聞きできて、とても勉強になりました。言葉の壁もあったかと思いますが、それを全く感じさせずに何でも気軽に大橋常務に相談されているそうです。「信じて頼ることができる」、まさに信頼関係が築けているのだと感じました。岩手の良さ、釜石の良さを改めてトゥエトさんに教わったような気持ちになりました。

ママレポーター紹介

ママレポーター 三浦 綾さん

■好きなこと
音楽を聴くこと、自然を感じること、カフェ巡り
■仕事&子育て失敗談
運動会の親子競技で、猛スピードで一緒にスタートダッシュを切ったが勢い良すぎて、すってんころりんして、さらに、子どもをバックで走らせた。
■インタビューへの意気込み
様々な業種がある中で、自分が疑問に思ったことや興味を持ったことについて積極的に聞いてみたいです。 その仕事の魅力を最大限に引き出し、皆さんに伝えられたら嬉しいです!

企業情報

法人名株式会社井戸商店
代表者代表取締役 大橋武一
HPhttps://ido-syoten.jp/
所在地手県釜石市大平町4丁目1-26
経営理念「全従業員の物心両面の幸福を追求する、と同時に、お客様のために、地域の発展のために、貢献すること。」
業務内容水産加工(業務用冷凍イカ製造販売)

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